まず初めに、お伝えすることは… | 仔犬初心者、今から、これから

 

トップページへサイトマップへ

 

ココからは、チョットむずかしい法律のお話し。
大事ではあるけど全部覚えるような内容ではないから、なんとな〜く理解すればいいかな。

 

生き物の販売に関係する法律は「動物愛護管理法」。
ペットショップ他販売に係る業者は、この法律に沿って営業してるんだ。
この法律自体はずっと前からあったんだけど、平成17年に大きな改正があって、ずいぶん変わったなあって思ったのを覚えてるよ。

 

それまでのやり方を一新して、一からシステム組み直していったような、そんな感じだったもんな。
施行された年は、今まで営業してた店舗もブリーダーも全部新規扱いだったからさ、登録するときは、役所に提出する書類が束になるくらいあって苦労したよ。
でもその全業者分を一から処理していった、保健所の職員さんは大変だったと思うよ。
おまけに、ペットショップ、ブリーダー全部立ち入り検査もあったしね。
その甲斐あって、それまでテキトーにやってた業者は、辞めるか心を入れ替えるかしたから一定の効果はあったと思うよ。

 

 

そんなに厳しかったの?
っていうか、そんなにテキトーだったの?
私も書類仕事は苦手な方だけど…


いや、大変だったのは、最初の登録だけだったよ。
あとは、帳簿の管理とか体調管理表とかの書類作成が義務付けられたり、取扱責任者を置いたりとか、売買契約書を結ぶとかの、もともとやってたことが改めて明文化されただけだったからね。
でも、、わざわざ明文化したってことは、やってないトコも多かったてことなんだろうね。そういうトコは苦労したと思うよ。

 

それよりもさ、食事と水をあげること,ちゃんと掃除すること,販売するときはちゃんと対面して確認してもらうこと,なんてレベルまで法律で決めなきゃできないなんて、まったくどうかしてたよね。

 

とにかく、あの改正以降ペット業界も少しだけ前に進んだわけ。


 

法律が変わったのは、わかりました。

 

でも何が言いたいのか、先が全く見えないんですけど…


 

ここまでは、ただの思い出話みたいなモンです。
で、あの時の法改正された中に、「対面説明の義務付けと説明内容の項目」って部分があるんです。
そこはみなさんに関わってくる箇所なので、重点的にお話ししようかと思って。

 

「対面説明の義務付けと説明内容の項目」っていうのは、ちゃんと顔を見て、販売するときはこれくらいは言わなきゃダメって意味だね。
法律で決まってるって聞くと、なんかちょっと安心でしょ?
参考までに、全18項目そのまま載せておくね。


1.品種等の名称
2.性成熟時の標準体重、標準体長その他の体の大きさに係る情報
3.平均寿命その他の飼養期間に係る情報
4.飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模
5.適切な給餌及び給水の方法
6.適切な運動及び休養の方法
7.主な人と動物の共通感染症その他の当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法
8.不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)
9.前号に掲げるもののほかみだりな繁殖を制限するための措置(不妊又は去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)
10.遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容
11.性別の判定結果
12.生年月日(輸入等をされた動物であって、生年月日が明らかでない場合にあっては、推定される生年月日及び輸入年月日等)
13.不妊又は去勢の措置の実施状況(哺乳類に属する動物に限る。)
14.繁殖を行った者の氏名又は名称及び登録番号又は所在地(輸入された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を輸出した者の氏名又は名称及び所在地、譲渡された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を譲渡した者の氏名又は名称及び所在地)
15.所有者の氏名(自己の所有しない動物を販売しようとする場合に限る。)
16.当該動物の病歴、ワクチンの接種状況等

17.当該動物の親及び同腹子に係る遺伝性疾患の発生状況(哺乳類に属する動物に限り、かつ、関係者からの聴取り等によっても知ることが困難であるものを除く。)
18.前各号に掲げるもののほか、当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項

 

ムリっす!
漢字、多すぎ!
でも、このお経か呪文みたいなのを知っておかなきゃ飼えないのか…


 

このまんま、この条文を見せて説明するペットショップなんてないよ。
大体この内容に沿った冊子を準備してるハズ。
分かりやすく説明して、ちゃんと理解してもらうのが本来の目的だからさ。
それに、一つ一つ見ていけば、そんなに難しい事は書いてないよ。


 

あのさあ、ちょっと気付いちゃったんだけど…
何で、わざわざコムズカシイ法律なんか一生懸命話してるのかってことを。
さっきの内容を知っておいて、お店とかブリーダーとかが販売するときにちゃんと説明してるかチェックできるようになっとけ、ってことでしょ!


 

オオオーッ、鋭い!
まさか、結論を先に言われるとは、思ってなかったよ。

 

誰でも、ちゃんとしたトコロと付き合いたいって思ってるでしょ?
でもそのちゃんとの基準って、なかなか外側からじゃわからないじゃない?
一事が万事って言葉の通り、こういう法律に則ったことをきちんとしているかどうかで、そのお店の管理体制とか営業姿勢とかが分かるって思うんだよね。
この程度の説明をおろそかにするってことは、とにかく売ることしか考えてないか、はたまた説明できない何かがあるんじゃないかって疑えるってことにつながるだと思うんだ。


 

あっ、そういうことか。

 

飼い始める前によく考えてとか、よく話し合って決めましょうっていうのは、そういうことも含まれてるんだね。


 

で、チェックするには、具体的な内容を知っておく必要があるので、その18項目の内容を分かりやすく翻訳していくよ。

 

1.「品種等の名称」っていうのは、例えばチワワとかダックスフンドみたいに犬種のことを指します。
2.「性成熟時の標準体重、標準体長その他の体の大きさに係る情報」は、大人になったらこの位、って意味です。
3.「平均寿命その他の飼養期間に係る情報」は、そのまんま何年生きるかってこと。
11.「性別の判定結果」→オスかメスか、って意味です。
12.「生年月日(輸入等をされた動物であって、生年月日が明らかでない場合にあっては、推定される生年月日及び輸入年月日等)」は、誕生日のことです。
14.「繁殖を行った者の氏名又は名称及び登録番号又は所在地(輸入された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を輸出した者の氏名又は名称及び所在地、譲渡された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を譲渡した者の氏名又は名称及び所在地)」を簡単に言うと、「どこからきたの?それを教えてね。」ってことが書かれています。
15.「所有者の氏名(自己の所有しない動物を販売しようとする場合に限る。)」は、例えば、知り合いの家で生まれた仔犬を渡すときは、ちゃんとその知り合いの名前も言いなさいってことです。

 

と、この7項目は「個体情報」、プロフィールにあたる内容。
ほとんどのお店ではこれらの項目を「契約書」や「飼い方を説明する冊子」に記入して渡したり、プライスカードをそのまま渡したりしてると思います。

 

1〜3は「予備知識のない人だっているんだからね」ってことも考えろよ、ってこと。「そんなの知らなかった、それなら飼わなかったのに」的なトラブル防止になるよね。
それから、14と15では売り手の責任の所在をはっきりさせたって意味で画期的な内容だよね。何かトラブルがあった場合に「ワタシ、シリマセン」とは言わせないよ、ってことだよね。


 

改めて、説明されると売り手にいろいろ規制があってタイヘンだね。
確かにこれらの内容って、言われなかったら聞いてないってのも入ってるもん。
でもコッチとしては、ナニ聞いていいかわからないけど、何でも聞いておきたいって気持ちがあるし。


 

ここまでの7項目は、いわば基本情報。これ以降が実践的な飼い方にあたるからね。

 

4.「飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模」は、イヌの種類に合わせてちゃんとした犬舎(犬小屋)を選びましょうって意味。
5.「適切な給餌及び給水の方法」は、食事と飲みものはこうしましょう、
6.「適切な運動及び休養の方法」は、お散歩と睡眠時間はこうしましょうって意味。
18.「前各号に掲げるもののほか、当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項」は、その他生活一般に関する「こうしたらいいよ」、を伝えましょうってこと。

 

生活全般に関することが、この4項目。
特に、18は売り手側のウデの見せ所。犬小屋・食事・運動・睡眠以外全部ってことだからね。
僕が説明するときには、ここに「しつけ」とか「飼い主さんのマナー」とか「美容」とかについて一通りお話して、質疑応答にあててるかな。


 

ここ、大事だし楽しみなところだよね。
えっと、のこりは7項目…
ざっと見て、健康に関すること、かな?


 

あったり〜。
ここまでの11項目もそうなんだけど、実際多くあったトラブルをもとにしてこの内容にしようって決めてるんだよね。
そんで、健康・体のつくりに対する無知からくるトラブルを防止しましょう、ってのが以下の内容になるね。

 

7.「主な人と動物の共通感染症その他の当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法」は、イヌからヒトに移る病気が色々あるから、こんな風にしたら?って内容になります。
8.「不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)」は、子どもを望まない場合は、手術って方法がありますよ、それには大体いくらかかりますよってこと。避妊・去勢手術のことですね。
9.「前号に掲げるもののほかみだりな繁殖を制限するための措置(不妊又は去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)」は、8の手術以外には、こんな方法もありますよってこと。
10.「遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容」は、捨てちゃダメ!っていうのは法律にも書いてあるよってこと。それと、他にも法律とか条例はいっぱいあるからね、守ってくださいよっていう内容です。
13.「不妊又は去勢の措置の実施状況(哺乳類に属する動物に限る。)」は、すでに子どもを作らない手術を実施している場合には、ちゃんと伝えましょうっていうこと。
16.「当該動物の病歴、ワクチンの接種状況等」は、今日までのワクチン接種を含めて健康状態の記録をちゃんと隠さず教えましょう、ってこと。ワクチンっていうのは、イヌ同士の伝染病予防のための注射のことで、詳しくはコチラへ。
17.「当該動物の親及び同腹子に係る遺伝性疾患の発生状況(哺乳類に属する動物に限り、かつ、関係者からの聴取り等によっても知ることが困難であるものを除く。)」は、親兄弟に遺伝的な疾患(例えば、目が見えていないとか)があれば、この仔が今その症状がなくても、ちゃんと伝えておきましょう、だって将来的に可能性があるってことでしょ、って意味。

 

病気の仔犬を売られた、生まれつき病弱だった、ワクチンなんて知らなかった、なんて事例は結局のところ、あらかじめきちんとお話ししてれば起きないんだよ。
仔犬が産まれちゃったけどどうしよう、なんてこともしかりだね。

 

 

この「対面説明が必要な18項目」っていうのは、「成約」つまり「この仔にします」って決まる前に伝える必要があるって考えるべきだと思うんだよね。
だけどフツーは成約→説明が一般的な流れで、それは段取り上仕方がない部分もあるよね。
ただ、全部説明し終わった後に「以上ですが、いかがですか?よければ契約書にサインを」って言ってくれるトコは、ちゃんと法律の趣旨に沿ったイイお店って言えるよね。

 

 

続きを読む


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連ページ

仔犬の一生のこと、少し想像してみる
一生のことを考えるって、子犬初心者の方にとって結構プレッシャーだと思うんですよね。子犬のことを考えなきゃいけないって思うと何かと悪いことばっかり考えがち。今回は、心構えのお話。

ホーム RSS購読 サイトマップ